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2人とも服が地味?! TVを消して本を読め!「第15回 ホームズ譚を現代化した、野心的なリメイク作品「シャーロック」」by堺三保さん

最近、BBC『Sherlock』に関して出版業界などの方が書かれる記事やTweetsを目にする機会が増えました。PS3など日本のブルーレイ・プレイヤーで再生できるUS版『SHERLOCK』BD が11月に発売された影響でしょうか。

リアルタイムで2010年7月下旬よりドラマを見、8月末のUK版DVD/BDを入手し、地道にSHERLOCK、SHERLOCKと布教してきた(笑)身としてはとても嬉しく、この調子で話題になってどこか早く買い付けてくれないかな~と思っています。

ということで、本日発見した堺三保さんの記事をご紹介。

TVを消して本を読め!第15回 ホームズ譚を現代化した、野心的なリメイク作品「シャーロック」

 なにせ、ワトソンはアフガン従軍でPTSDを患い、精神科医に「日記をつけなさい」と言われて、ブログを開設、そこにホームズと関わった事件について書き込み始めちゃうんですよ。

 ホームズは完璧な人格障害者で、スリルを感じないと生きていけないため、無償で警察に協力している、自称「探偵コンサルタント」。情報機関に勤める兄マイクロフトのことを「権力の走狗」として毛嫌いしている(でも、マイクロフトのほうは弟のことが心配で、24時間体制で監視している)有様。

 そして、宿敵であるモリアーティは、まさにホームズとコインの裏表のようなサイコパスで、スリルを求めて「犯罪コンサルタント」をしているうえに、ライバルが欲しくてホームズにちょっかいをかけてくるという、バットマンとジョーカーの関係をさらに病的にしたような設定となっています(このモリアーティは、今までにないくらい恐いキャラです)。

~中略~

とはいえ、いろいろ変えているからといって、原作を尊重していないということではなく、「現代に合うようにするにはどこを変えるか」を考え抜いた様子が見られるところが、この作品の良いところでしょう。

 何より、ホームズの推理方法自体は、原作とまったく変わっていないところが良いです。証拠を細かく観察し、演繹的な推論と消去法で、一見とっぴに思える結論を導き出していくあたりの描写は、すごくがんばってます。

 また、ファン向けの細かいくすぐりも満載で、中でも、ワトソンの負傷箇所が足か肩かについても、ちゃんと新説を提示してくれてるところなんかも、すごく笑えました。

alexは原作やグラナダ版を徹底的に読み/観込んでいるわけではなかったので、かすかな記憶を頼りに、そういえばこんな話あったなぁ~、と思って鑑賞していたのですが、筋金入りのシャーロキアンの方々から観ても、この21世紀『Sherlock』は楽しめると確信しています。

友人のシャーロキアン&映画版ホームズファンの1人は、「Bakerstreet 221B」の言葉とともにばっちりウィンクを決めるシャーロックに一瞬「うわぁ」と思ったらしいですが、S1-EP1を見せた限りではかなり興味を持ってくれていました。

シャーロック・ホームズは日本でも人気のある話&キャラクターなので、ほんっとに、1日でも早く、せめてS2が出る頃には日本でも放映してほしいと切実に思います。

 個人的には、脇を固めるハドソン夫人とレストレード警部が、すごく「いい人」っぽくて大変好みです。

個人的には、レストレード警部は「いい人」っぽいと思いましたが、ハドソン夫人はいい人というより、シャーロックよりもエキセントリックな人だと私は思いました(^^;。麻薬捜査、でも自分がお尻に打ってるわ、なんて言うし、退屈がるシャーロックに「なにか事件が起きれば~」とふつーに言うし(笑)

しゃれこうべをシャーロックから取り上げる時点で、電子レンジに入っていた目玉にぎゃーすか言ったドノヴァン刑事よりも肝っ玉かぁちゃんかと…。捜査に夢中になったシャーロックに無視されても怒鳴られてもあんまり気にしてなさそうですしねぇ(^_^;

イラストで、シャーロックとジョンの衣装が地味だとの指摘が(笑) あれ、地味ですか?でもパープルサテンやD&Gとかですよ?しかも細身のBennyに小さなサイズ着させてぴったぴたにしてみたり。ジョンはボーダーのニットなんか着ちゃって可愛かったですし(爆笑) 原作にない鹿打ち帽とかよりよっぽどスタイリッシュだったと、個人的には思っていますが。

なんせ、シャーロックが着ているコートは日本円で20万弱するもの。といっても、全く同じモデルはないので同ラインのものを急きょ販売することにしたはずですが。Bennyがカッコよく着こなしたので、不況と言っても余裕のあるBritsがそれなりにあのコートを買ったんじゃないかとalexは勝手に推測しています。

上の記事で触れられている『ジキル博士とハイド氏』の現代版ドラマ『ジギル』は、ちょうど今AXNミステリーで放送しています。こないだ1話の放送があったので、我が家のHDDにもしっかり格納されていて、再生待ちです。

シャーロック・ホームズの小説を久々にガッツリ読んでみようと思っているのですが、どれから手をつけていいやら…で戸惑っているalex。紹介されている新訳版も興味あります。

先日在庫が復活した『Sherlock』US版BD。また在庫切れで入荷次第の発送になってますね(^^; Amazon.comには在庫があるので、空輸の最中でしょうか。US版のブルーレイは、日本のブルーレイプレイヤーで再生できますので、日本語字幕はありませんが気になった方はぜひ一度ご覧ください!レンタルがないので買わなきゃいけませんが、まず損はしませんよ!

リージョン1が再生できるDVDプレイヤーか、リージョンフリーのDVDプレイヤーをお持ちの方は、DVDでもどうぞ。

マーケットプレイスには、PCで再生できるUK版DVDが出ていることもあるので、BDプレイヤーがまだない方にはこちらがお勧めです。(ただし、UK版のDVDはTV方式がPALなので、PAL/NTSC対応のプレイヤーでなければTVには映りません。PCのDVDドライブ(リージョン2)で再生するならOKです)

ちなみに、『Sherlock』はシリーズ2の製作も決定しています。シリーズ1と同じく3話構成。撮影は2011年秋から。ジョン・ワトソンを演じるマーティン・フリーマンが『The Hobbits』の撮影からいったん戻り、シャーロックを演じるベネディクト・カンバーバッチが舞台『Frankenstein』を終えた直後から撮影開始です。

初めてこの記事をご覧になった方に、『Sherlock』の予告編もご案内~

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