結構なボリュームがあったのでどうしようかと思っていたのですが、ベネディクトの紹介としてはかなり読み応えがあり、また彼の人となりを覗けるような記事だったので、適当な摘み訳でご紹介。
The Guardian：Benedict Cumberbatch on playing Sherlock Holmes (by Amanda Mitchison)
※英語はよく使いますが、プロの翻訳家ではないので、和訳は超適当です。間違っている箇所が多いと思いますので、ご了承の上でお読みください。英語OKの方は、原文を読まれた方が断然良いです
ちなみに、alexが特に気に入ったパラグラフのみを摘んでますm(__)m
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立派な名前の33歳の俳優ベネディクト・カンバーバッチはなんともひどく見える。彼は“興味深い”特徴 ─つり上がった目、獅子鼻(先端が尖ってない鼻)、Magimixを見て驚いたミーアキャットが見回しているような─を持っていることで知られているが、今日、彼はまた青白い顔で、bottle auburn hairと格好いい光沢のあるクリーム色のシャツだ。彼のスーツは彼には1サイズ小さすぎる。
ホームズを演じているカンバーバッチは椅子の中で体をよじったり動かしたりする。彼は彼の手の上に座る。彼は即興の物真似や変な声を出す。彼の目は左右にギザギザとする。共同脚本家のマーク・ゲイティスは、「あぁ、彼はいつもあんなだよ。君はスタジオからホテルに帰る途中の車内で彼を聞くべきだ。彼はみんなの物まねをするんだ。とても愉快だよ」
数ヵ月後、カンバーバッチはロンドンのバルコニーで暑い真昼の太陽に焼かれ、3人のジャーナリストに質問攻めにされている。ガラス区切りの後ろから私は私の番を待ち観察する。彼は喫煙者だ。今はもぞもぞとしない。彼は流暢に話し、身振り手振りを使い、笑い、詳しく説明する。私が前回彼を誤解したことはすぐに明らかになる。彼は衣装に身を包んでいたからとても奇妙に見えたのだ。彼の服は今は彼にぴったりしている。だから、むしろ妙に機能している。変わりやすい傾斜と角度で、彼の顔は興味深く魅力的だ。太陽のおかげで、幾分ピンクだ。
多くの人々は涼しくて暗い部屋で休憩するためにこの場所を去りたいと思うかもしれない。しかしカンバーバッチは違う。彼は巨大な黒い革のバイクブーツでドタドタとバスルームに行く。一分後、彼は戻る。彼は疲れていない。そして彼は、非常に興奮してはいないと言う。彼は私に、コーヒーを2杯、タバコを5本、たくさんの水、いくつかのジュースを摂ったと言う。
Sherlockは、たとえそれが精神的緊張から来る肺炎で終わったとしても、とても楽しい役だったと彼は言う。「考えるスピードや頭の中の大量の言葉─関連付けを信じられないくらい早くしなければならないために、シャーロックを演じることで得る多くの変化があった。彼は観客の一歩先にいて、彼の周りの誰もが普通の知性だ。彼らは彼(シャーロック)の跳躍が彼をどこに連れて行くのか推測できない。Zip, zip, zip。 けれどあなたは後で帰宅途中の車の中で私を捕まえて、私は“Whoahhh!”」彼は椅子の中で大げさに萎れてみせる。私はゲイティスが彼について言ったことを話す。「私がなんだって？God!なんて疲れるんだ。なんてひどい。私は私がそんな風に聞こえるのは全く好きじゃない。真似をするのは私がすることだし、ホームズがやることの大部分でもある。私は人々の真似するのは大好きだ」
彼はこの役のために新しい技術を学んだか？「バイオリンを少し─弓をどう構えるのか、フレットをどう取り付けるのか。そして彼が何をするのか。あなたは周りを一瞥して人々と番組の背後にある説明について考えずにはいられない...」
彼は本当にそのたわごとを信じられないのか？彼は悪習を認めるかのように肩をすくめる。「何度か電車で･･･どうしようもないよ。結婚指輪のへこみ、家族力学。人々が孤独にいる瞬間、明らかに突出している事柄。それは達成可能な強大な力なんだ」
「思春期を男ばかりのつまらない学校で過ごすのはくだらない」カンバーバッチは言う。そうは言うものの、彼は模範となる生徒で学外活動に飛び込んでいたように見える。彼はパラグライディングや(登山)懸垂下降に行った。彼は美術奨学金を持ち、使用されていないスカッシュコートにある巨大な油絵キャンバスに絵を描いた。そしてもちろん、彼は演技をした。彼の学校の演劇教師Martin Tyrellは、彼を“わたしが共に働いた中で最高の男子生徒俳優”と呼ぶ。
カンバーバッチは演劇を勉強するためにマンチェスター大学に行った。「私はカシミアのセーターを首の周りに結ぶ危険から脱する必要があった」と彼は説明する。「私はもっと活発な、もっと違った、もっと平等主義者な何かが必要だった。私は完璧に健康な─そして不健康な─混在した友人がいた」彼は無理をした─彼は時々する─そして腺熱に感染した。しかし、彼は楽しんだ。
その後、彼はLondon Academy of Music and Dramatic Artの1年コースを取り、そこを終えるまでに既にエージェントを持った。それ以来、彼は順調に働いている。
カンバーバッチは多様な計画を持っている。彼がやりたいことはたくさんある。彼は、彼曰く絵を描きたくてたまらない。彼と彼のガールフレンド、女優のOlivia Pouletは子供を持ちたいと思っている。彼は執筆をしたい。彼はこの上なく渇望している若い男性だ。
悪い経験でさえ、彼には糧になる。2004年に「To the Ends Of The Earth」を撮影していた時、共演のDenise BlackとTheo Landeyと一緒に南アフリカでカージャックに遭った時のことを尋ねると、彼はタバコに火をつけ、テーブルの一点を注視しそして外す。彼は状況を説明する─彼はずっと撮影をしていてモザンビークとの国境線近くの夜の高速道路のことだ。タイヤが破裂して、彼らは止まらざるを得ない。凍りつくアフリカの夜。草原は見たところ果てしなく広がる。そして6人の男が現れる。カンバーバッチと2人の同僚は車に寄りかかって立たされる。その男達はひどい脅しを口にし、彼らの靴紐で3人の手を後ろでに縛る。非常に強烈な死の感覚がすぐそばにある。彼は頭の中に流れる実況放送と奇妙な静けさの一瞬を描写する。彼は、車の音響システムでRadioheadの歌が流れていたのを覚えていて、歌詞を暗唱する。
事態は悪化する。彼は車のトランクに投げ込まれ、その後地面に投げられた。彼は側頭から血が滴るのと虫が這い上がるのを感じる。彼らは縛られているが、彼はデニスの手を掴むことが出来る。また彼は考え続ける。“モールス信号を知っていれば良かったのに”。そして彼は考える。“うーん。それ(モールス信号)はとてもじれったいし、彼女が知らなかったら役に立たない。”
その他諸々、その他諸々、その他諸々。彼はただ語っているのではない、彼はその経験を追体験している。カージャックは2時間半続いた。これは単なる面白い26分だ。カンバーバッチが“アドレナリン中毒運転”、スカイダイビング、熱気球乗り、そして概して“崖下を覗く”ことを始めたとき、我々はその後遺症に到達した。
今、事態は落ち着いた。「私はバイクに乗ります。けれど私はそのレベルのスリルを追い求めていません。普通でない人生への焦りや切望はあり、それは破壊的で、物事の本当の価値を生かすことから遠ざけます。しかし、それはまた素晴らしい知識を与えます。私は、一人で死ぬことを知っています。それはあなたが直面するまで気づかない何かです。あなたはこの世界を来た時のように去ります、あなた一人で。ハッとするような、けれど深い思考が幼い時に悟るのです」
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ベネディクトのバイクはドゥカッティだそうです。相当でっかいバイク革靴履いてたんでしょうか。ドカドカと、って。
『To The Ends of The Earth』は2005年に放送されたTVミニシリーズです。2004年の撮影時、ベネディクトは28歳。治安の悪い南アフリカで命の危機に晒されたら･･･アドレナリンが放出されっぱなしになるアクティビティに片っ端から手を出してもおかしくないような気がします。
生きてる、って実感を持つか、コレくらいじゃ死なないって思うか･･･
すべてが経験になるとは思うので、特に俳優という仕事をしていれば、その後も変わらず俳優として活躍し、今回『Sherlock』のような役にばっちりハマってくれたことを、ファンとしては感謝するしかないですね。
でも、正真正銘の「殺されるかも」な状況を経験した人って、何が起きても驚かなさげです。the worstを知っているのが、強みだけになってくれるといいな･･･と。
全然話は変わりますが、やっぱりシャーロックの服、特にシャツって、やっぱり小さめ、パツンパツンだったんですね。なんでこいつこんなチョンチョンの服を？と取材陣も思ったでしょうか。
ベネディクトはかなり細いので(と言っても、骨と皮じゃありませんでした。「ラスト・エネミー」で脱いでるのを見た限りでは)、身体にピタッとしたパープルのサテンシャツがものすごく似合ってると思うのですが、なんであんなにパツンパツンにする必要があったのかは･･･DVDの音声解説で製作陣、是非説明してください！(笑)
紫って難しい色のはず。特に男性には。でも全く違和感がない上に、お洒落だと思えるのは、やっぱベネディクトのスタイルの良さか？！
どこか、ベネディクトとモデル契約結びませんか？(笑) ズボンのポケットに手を入れて窓辺に立つ姿、かなり格好良かったですよ！
Tシャツに室内ズボン＋ガウンで、暇をもてあましてるホームスタイルも面白かったですし。一分の隙もないようじゃつまんないので。ってか、あれが夕方だったことを考えると、一日、ジョンがお仕事に出てから一日あの格好で暇つぶしを考えてたってこと。
S2ではぜひとも、シャーロックが食事をするシーンを入れて欲しいです。ジョンばっかり食べてて、全然食べないんだから･･･。
それにしてもベネディクトは多才ですね。美術で奨学金を取ってるって？！でもアウトドアも好きで。アクションをやらせても危なっかしくないあたり、運動神経は悪くないんだろうと思ってましたが、それだけ色々やってれば、運動神経悪いわけもなく、と納得。