投稿日:

Dramatic Needの『Frankenstein Q&A』2011/04/20

Dramatic Needのチャリティ・イベント『Frankenstein Q&A』が、昨日2011.04.20 22時(GMT)よりロンドンにて開かれました!

19:30からの夜公演終了後にスタートしたこのイベント、演出ダニー・ボイルとこの夜はthe Creatureだったジョニー・リー・ミラー、Victorだったベネディクト・カンバーバッチの3人による質疑応答。

自分達の映像やこの舞台の為のリサーチなどと、いくつかの質疑応答で構成されていたとのこと。自分達の演技を映像で観て、JonnyもBennyもえらく照れていたらしいです(笑)

ネタバレが入るので続きに隠します。

この後続々とファンレポが上がると思いますが、既に上がっているレポからつまみ食い。

ネタバレに繋がると思うので、これから舞台を観る予定の方は回れ右推奨!

イベントの写真がFlickrにupされてました。

Jonny Lee Miller at Frankenstein Q&A at the National Theatre

こちらにもたくさんの写真があります→benedictcumberbatch.co.uk

Bennyはまだ髪やトレーナーが濡れていたそうです。上演時間は1時間45分くらいで、21時半頃の終了になるので、シャワーを浴びて大急ぎで会場まで移動したのでしょうか。ジョニーはその点、乾かす髪がないので楽ですね~♪(※髪がないわけじゃありません。たまたま今坊主頭なだけです。舞台の為?)

Bennyはこの後『SHERLOCK』シリーズ2の撮影が控えていますから、坊主は無理でしょう。でも、S1のシャーロックより髪がまだ短いので、撮影の時はウィッグにするんですかね?シャーロックは髪が短いと、近所のにーちゃんになりやすいので、個人的にはS1本編くらいのくるくるカールを希望します。(BD/DVDに収録されているパイロット版が短髪モードで、衣装がカジュアルなだけにあの孤高さなんかが消えてるのですw)

2人もお疲れモード。

こちらのレポート(Leo in Transit:That's theatre, man)によると、2人とも自分達の演技を映像で見せられた時には落ち着かず、お互いのことについてコメントしあい、頭を抱えてふざけ合っていたとか。あくまでもオリビエ劇場で生で観るためのものだから、映像で見るのはちょっと違う、とはジョニーの説明。

この舞台『Frankenstein』の為の調査として、BennyとJonnyはsevere disabilities(重度の障害)を持つ子供達の為の学校を2校訪れ、さらに検死解剖も見学したそうです。

Bennyはその時の様子を冷静に説明し(シャーロックモードを想像すればよさげ)、観客の「うわ~…」な反応に「どうして気持ち悪いと思うんですか?」と質問。そして、それ(解剖見学)が、Victorのキャラクターにどのように関係しているかを説明。それが死体の周りでどう“プロフェショナル”でいるかを教えてくれたと話し、Bennyの解釈するVictorは感情に左右されない科学者であることが明らかにされました。

翻ってJonnyはというと、気分が悪くなりすぎて検死解剖に参加できなかったそうです。故に、JonnyのVictorは“striving intellect ”(知性の戦い?日本語にできませぬ…)と傷つきやすい魂との争いによって苦しんでいるキャラクターに。

面白いですね、この対照的な反応(笑)

実際、両パターンの舞台を観ると、この2人の解釈の違いは一目瞭然でした。あくまでもalexの受けた印象ですが、Victorでもthe Creatureでも、Jonnyが演じたキャラクターは純粋さとか無垢さなどが表に出ていて、Bennyの場合は、純粋さもありつつ、傲慢さや姑息さが垣間見えるような感じでした。JonnyのVictorじゃ分からなかった動作の意味が、「おぉ、Victorのこのセリフ&仕草はそういう意図だったのね!」とBennyのVictorを観て一発で分かったシーンもありました。Bennyの芸が細かいせいもあると思いますが(笑)

ちなみに、alexはJonnyについてはよく知らないのでBennyよりの感想になることはお許しくださいまし>Jonnyファンの方。Jonnyをメインで見ると、BennyのVicorとthe Creatureは姑息ですんごいイヤラシ~イ感じだと思います(苦笑) Jonnyはいい意味でワンコなオーラが漂ってましたので。(これでも称賛してます。これしかぴったりくる言葉がないんですよ…)

このレポートを書いたファンは、Mary Shelleyの書いた原作と舞台を比較しています。原作と比較すると、original sin(原罪)に関するシーンなどは掘り下げが足りなく思えたそうで。

alexが原書を読んだのは遠い昔で、深くまで読みこまなかったので舞台中心(Benny中心?)になっていますが、原作読破組は原作と比較して色々つっこんでくれるので、新たな発見があって興味深いです。近々また『Frankenstein』を観に行くので、今度は原作を超特急で読破してから行った方が面白いかも?と思っています。多読用・子供用の原書しか読んだことないので、簡略化されてない原書に歯が立つかが不安ですが…

そもそもですね…神と科学が相容れないのがキリスト教文化だと思うので、<命を創り出す>事についての議論とか、掘り下げ出すとえらく深くなりそうな予感。

折角また行くのに(しかも前回から少し時間が経っているので自分の中で色々整理出来た頃)、その辺をみっちり理解してから観ろよ、猫に小判だ!とお叱りを受けそうですけれど(苦笑)キリスト教そのものに関しては幼少より叩きこまれた下地があるので、考え方は字面では理解してます(つまり、知識だけはあるかもしれないってこと)。でももう、キリスト教思想の中で生活してませんし、何かとトラウマがあるので腰が重いのが本音(苦笑)なんとか腰を上げて原書だけでも読破しますかね。

ということで、最後ちびっとQ&Aから逸れましたが、シャワー出たてほやほやのBennyがJonnyと楽しそうに肩組んでハグしあってたよ、とか、検死解剖の話とか、Q&Aの様子が分かって嬉しかったです。ロンドンに半月以上滞在できる経済力と首にならない仕事であれば、絶対Q&Aに行ったんですけどねぇ…(笑)

また何か新しいことが出てきたらレポ紹介します。

スポンサードリンク

TOP