「家づくり情報Webマガジン」イエマガに、『SHERLOCK/シャーロック』の221Bの間取りとインテリア解説の記事が載っています。
イエマガ:海外ドラマの間取りとインテリア vol.15 「イギリス…と言えばこの家?」
イラストと、ソフトで起こした221Bの間取りが掲載されています。
ネタになるから取り上げたのか、宣伝の一種なのか、面白いと思ったのかは分かりません。インテリアのプロに作品について語ることはできるとは思えないの で、ちょっとそれはないよね、と思いつつスルーしていましたが、かなりのRTが回ってきたので、ちょっとツッコませていただきます。
この記事で221Bの間取りはこれだ!と思われた方、シャーロック・ホームズには欠かせないアイテムが思いっきり無視されていますので、ご注意を。
足りない物、それはこれ。
そうです。チェスです!イエマガ記事にある間取り図には、シャーロックの指定席の隣にあるテーブルと、その上に置かれたチェス盤が跡形もなくなっています。
別に有名なメーカーの物じゃないし、あってもなくてもwww と思われたのかもしれませんが、シャーロックを語る上ではかなり重要なパーツ。
プロダクション・デザイナーのArwel Wyn Jonesは、Emmy誌の特集「221B Dressing Baker Street」の記事でこう話しています。
Chess was an integral part of Sir Arthur Conan Doyle's stories about Sherlock Holmes. "I did reserach on whether I should set the chess pieces in specific ways," Jones says, "because I know that chess players have definitive ideas and are strict in their guidelines."
チェスは、サー・アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ作品の中で欠かすことができない要素。
欠くことのできない要素がバッサリ切り落とされた221B間取りはやっぱり不完全でしょう。
221Bのインテリアには、シャーロックの人となりが現れるよう、スタッフは相当試行錯誤を重ねて苦労したようです。プロダクション・デザイナーの説明のいくつかを抜粋。
"This is an adventure, after all, as we were the original stories."Jones Says. "So we wanted to create a flat that offered up a bit of history[note that human skulls on the mantelpiece]with a slight air of embellishment[note the entombedbat and beetles next to the skull]."
"The chair he's sitting in is a classic design, but we reupholstered it in a fabric that looks comfortable and worn."
Not finding anything explicit, he chose to mix classic and modern, placing the game board on a table moade of steel and glass. Holmes scruches into a modern leather and steel-framed chair, his pink iPhone at hand, while Watson sites at a Moroccan antique desk.
"I didn't want anything to look too put-together or organaised. It was all about trying to balance the chaos of Sherlock's mind and his life."
ジョンの座っているソファは、クラシカルなデザインですが、快適で擦り切れたものにするために張り替えなおしたとのこと。
探:でも、シャーロックの趣味なのか、暖炉の上にガイコツがあったり、壁にもガイコツの絵や動物(バイソン)の頭蓋骨も飾られていますね!
Biological samples such as skulls and bugs around, "because we wanted to show that Sherlock would learn about aything to help his course of inquiry."
昆虫やガイコツがあるのは、シャーロックが推理や考え事のために様々なことを学んでいることを表している、とプロダクション・デザイナーは説明。ただの趣味よりもうちょっと意味を持たされているかと思います。
このWeb記事は、あくまでもシリーズ1だけをベースにしているようですので、ベッドルームの場所は記事にある通り、確認されていないようです。
イ:ベッドルームも見たかった…(涙)。どこにあるのかわかりませんでしたね。
探:未確認ですが、どうも他の階にお互いのベッドルームがあるようですね。
はい。探偵さん、未確認情報を出すのはどうかと思いますよ。シャーロックを取り上げるなら、徹底的に検証を…するわけないですね、1ページネタに(苦笑) 家がメインのコンテンツで、別にシャーロキアンやSherlockファンを満足させる必要なんてないです。
なので、こちらで勝手に補足説明。
シリーズ2の中で、シャーロックの寝室とバスルームの場所が明らかになっています。シャーロックの寝室は、キッチンの奥。冷蔵庫の左側は奥へ続く廊下になっていて、その突き当りがシャーロックの部屋です。
AXNやレンタルDVDで初めてシリーズ1をご覧になった方の多くは、まだシリーズ2をご覧になっていないと思いますので、念のためシリーズ2のキャプチャは続きに隠します。
10月に日本版DVD/BDが出るまで、絶対に何も見たくない方はここで回れ右してください。
☆S2のネタバレあり☆
シリーズ2第1話「A Scandal in Belgravia/ベルグレービアの醜聞」にて、シャーロックの寝室が出てきます。
the Creatureモードのシャーロックに「ジョン!」と呼ばれ、キッチンにいるジョンは後ろを振り返り…
シャーロックの寝室に入ったら、シャーロックはベッドから転がり落ちてのたうっているところ。
あの女はどこだ!
なんとなく、その胸像、兄に似てませんかね…人の頭代わりに殴らないように(それはCSI)
あの女?女…女!アイリーン・アドラー?
いいから、まだもうちょっと休んでおけ!とふらついてコケたシャーロックを引き摺るジョン。
一番左端が廊下(キッチン行)につながる寝室のドア。その右が…バスルーム?
何かあったら呼べ、と言うのに「なんで僕が君を呼ぶんだ?」とか憎まれ口をたたくシャーロック。元素表はとっても彼らしいと思いました。
ベッドの右側には衣装箪笥(って言わないけど)があるようです。
ジョンの寝室はもう1つ上の階ですが("Mrs.Hudoson, Dr.Watson will take the room upstairs.")、バスルームはキッチンとシャーロックの部屋の間にあるようで、ジョンもそれを使っています。
221Bのバスルームは、廊下とシャーロックの寝室内の2か所にドアがあるのでしょうか…引手がついていたので、シャーロックの部屋から入れないことはないと思います。
さらに精度の高い見取り図が、海外ファンによってupされていますので、興味のある方はそちらもどうぞ。
Layouts for 221B Baker Street (i.e. Sherlock2010 dollhouse project??!)