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ベネディクト・カンバーバッチ主演映画『Wreckers』UK版DVD、2012.03.12発売決定

ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ、ショーン・エヴァンス主演のインディーズ映画『Wreckers』。UK版DVDが2012.03.12に発売決定となりました!

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嫉妬にプルプル震える役です(笑)ハッピーな話と言うよりは、なんとも先が思いやられるストーリー。UK映画なのであのリアリティが好きな人にはまあまあ楽しめるかも。

管理人は有料オンデマンドで視聴済みなので、続きにザックリとした粗筋&ネタバレ感想が続きます。真っ白な状態で観たい方は、スルー推奨。

★ネタバレ注意★
※字幕なしの鑑賞なので、派手に間違えている可能性があります。あらかじめご了承のうえでお読みください。


David(ベネディクト)とDawn(クレア)は新婚ほやほや夫婦。町を離れ、Davidが育ったのどかな田舎町にボロ屋を買って引っ越し、新生活を始めたばかり。

めんどりを育て、壁にペンキを塗り、週に数日地元の学校で子供達を教え、教会のコーラス隊に入って、新しい生活に慣れようとしているDawn。Dawnは1日でも早く子供が欲しいと思っていて、新婚夫婦は甘い子づくり生活も満喫中。

そんなある日、Davidの弟Nickが突然彼らのボロ屋新居にやってくる。従軍していたNickは夢遊病を持っており、夜中に突然起き出して歩き回ったり、悪夢に魘されて暴れることもあった。Nickの存在は、甘いはずの新婚生活に影を落とし、DawnはNickはいつまでも自分達と暮らすことは出来ない、とDavidに詰め寄る。しかしDavidは、弟を簡単に突き放すことはできなかった。

Dawnは、教会のコーラス隊でDavid達の幼馴染でもあるGaryと親しくなる。DawnはGaryをただの隣人としかみていなかったが、Garyはある日帰り際にDawnにキスをしようとし、驚いたDawnはGaryを振り切って逃げた。夜ごと叩き起こされる生活に疲れつつ、DawnはどこかでNickに惹かれていく。最愛の妻と問題を抱えた弟の間に流れる空気を、Davidは遠くから険しい顔で見つめていた。

子供が出来ないことに悩んだDawnはDavidと共に医者にかかる。そこで、Davidが不妊の原因は自分にあることを告白した。怒り狂ったDawnはDavidと大喧嘩し、David不在時に家を訪ねてきたGaryと関係を持つ。

あるBBQパーティの日、GaryとNickが衝突し、DavidはNickに出ていくように宣告した。姿を消したNickを探しに行ったDawnは、俺に惹かれているくせに、と言われた直後に身体に異変を感じ、フラフラになりながら帰宅する。運び込まれた病院で、Dawnは妊娠を告げられた。

その後、Nickは姿を消し、Dawnは男の子を産む。晴れた日の昼下がり、公園で木漏れ日の中子供をあやすDawnとDavid。

Dawnの悲願は成就した。


Davidはどちらかというと奥手な優等生タイプに見えます(過去の話を聞き取れていないので違うかもしれません)。夢遊病+戦場のPTSDに苛まれるNickは奔放ないたずらっ子。そんな対照的な兄弟だけど、ブチキレしたDawnに謝る為に持ってきた花は全く同じ、という「あんたたち兄弟ね」な2人(笑)

観終った直後に浮かんだ言葉は、

そ・れ・で・い・い・の・か?!

自分は種無し。最愛の妻は子供切望。いつもいつも尻拭いをさせられてきた問題児な弟に惹かれてる気配有。トドメに、妻は他の男の種を持ってきて「子供のいる幸せな家庭」を無理やり作り上げる。

とにかく、Nickと笑顔で話すDawnを、険し~~い顔で見つめてることが多いDavidです(笑) 怒鳴り込みたいけど、Dawnはオレのもんだと言いたいけど言えないのは、<不妊の原因は僕にアリ>な負い目なのか、きっと兄よりモテていたと思われる弟の後ろで、地味~な引き立て役をしてきた歴史を覆せないのか(←後半は少々脳内で話を作りすぎてます)、唇を噛み締め、拳をプルプル震わせても、和やかに話す2人に「Hi」と引き攣り笑顔を見せるしかできない夫。

僕の妻に手を出すな!

と言えないDavidの心中はいかに。溜まり溜まったものが爆発した時、口だけで済まずに拳も舞うわけで。でも多分、元軍人のNickが本気でやり返したらひょろひょろDavidは一発で沈没するとも思われます。

しかしなんとも…子供が産めたらそれでいいのかよ。と思わずにいられなくて、どーーしてもDawnに感情移入が出来ず。この人の遺伝子を後世に残したい、じゃなくて、とにかく母親になりたい、小さないきものがほしい、あかちゃんが欲しい、くらいのノリなのか?とDawnに問いただしてみたくなるわけです(笑)

子供が大きくなって、Davidには全く似ても似つかずGaryにそっくりになったりしたらどーするんでしょうね。暮らしているのは、Davidが生まれ育った牧歌的な小さな田舎町。Davidの立つ瀬はないし、誰が見ても、「あの子の父親はGaryだねぇ」ってことになる可能性大。

Dawnを愛していても、ヨソの男の子供を愛せるんでしょうか。自分が種無しだから寝取られても仕方がないと、Davidはその「種無し」な結果を今後死ぬまでずーーと見せつけられて生きていくんでしょうか。Dawnはそこまで考えて…ないですよね。

タイトルにある“wrecker”とは、

〔故意に物を〕壊す人
〔夫婦・組織などのきずな・結束などを〕破壊する人、 他(ALC)

a person who ruins another person's plans, relationship, etc(Oxford英英辞書)

という意味。

パッと見、Nickがそれっぽく見えますが、<family>を切望し、その<family>を破壊したのは他の誰でもないDawnだな、と思いました。もちろんDawnだけでなく、Wreckersとあるとおり、誰もかれもが破壊者ですが、被害者ポジションにいるようにみせかけながら最大の加害者はDawnだろう、と思わずにはいられません。もちろん、子供切望女に、種無しであることを告げずに結婚に持ち込んだDavidにも非はあり、Dawnの人生プランを狂わせたのはDavidですが。

ちゃんと聞き取れていないだけでDavidにもさらに某かあるとは思うので、UK版DVDに英字幕が付いてることを切望するのみです。

Wreckers_behind_benedictcumberbatch
↑これがね、血の面では偽りの父子です。息子の名前はBen(笑)

そういえばBenny、こないだのインタビューで「32歳で子供がいなかったことに絶望した」とかほざいてましたが、あーた、32歳ってまだバカ売れする前で子供持つ余裕あったでしょうが。当時、10年来の彼女を持っておきながら(デザイナーの新カノとももう破局とゴシップされちゃって…)、ナニ勝手に絶望してるんだか(呆)※←ファンです。管理人はちゃんと彼のファンです。が、彼は辛抱強いとかカケラも思ってないですし、聖人君主だとも、マナー完璧だとも思ってないので、英雄扱いの予定なし!えぇ、ファン相手をにしていた時、機嫌の悪さと気の短さがもろに出てましたよんww タバコは路上にポイ捨てするしねぇ…

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