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BBCラジオドラマ『Cabin Pressure』4/29公開録音 レポートその1

ベネディクト・カンバーバッチが機長を務めるコメディ・ラジオドラマ『Cabin Pressure』。2011.04.29にロンドンのShow Theatreにて2.5エピソード分の公開録音が行われ、ちょうどベネディクトの舞台『Frankenstein』を観るためにロンドンに滞在していたので、運よく抽選に当たったこの公開録音に参加してきました!!

12時受付開始、13時開場、13時半開演予定で、10時に会場に着くと既に50人以上が並んでおり、人気の高さを伺わせました。Bennyだけでなく、ジョン・フィネモアなども出ているので幅広くファンがいると思いますが、先陣を切っていたのはやっぱりBennyファンでした^^;

ドアが開いた瞬間、怒涛の勢いで会場に雪崩れ込み、前方席・中央席目掛けて駆け出す参加者達。日本みたいに、整理券番号順なんてことはいたしません。強い者が勝つ。以上(笑)

『Cabin Pressure』は今回が最後の録音だとか。シリーズ3で終わってしまうんでしょうかね。Bennyが『SHERLOCK』で劇的に売れ、今回の録音もキャストの予定を合わせるのがとても大変だったようです。

とりあえず、覚えていることからダーッと書き連ねてみます。ちょっと記憶があいまいだったり、聞き取りが適当だったりしますが、ちょっとでも雰囲気を伝えられたら・・・。というか、自分用の覚書です、はい。

本日のBennyの格好は、グレーのTシャツ(クロスのプリント)に、明るめの青いデニムシャツ、革ジャン(バイク乗りですから必須でしょうね)、明るい青のジーンズ。(脚長いんですけど・・・) ライトブラウンの靴。そして、『SHERLOCK』のシャーロック巻きのスカーフ(マフラー)。そうか、その巻き方はきっとBennyのデフォルトなんだな?(笑)

髪はふわふわくるりんカールで、結構伸びてました。黒く染めたら多分、『SHERLOCK』のシャーロックにすぐになれると思います。(S1よりすこ~し短い気がしますが、そこはヘアメイクさんの腕の見せどころかと)

昨日は『Frankenstein』の夜公演でthe Creatureを演じた後、<主演2人(ジョニー・リー・ミラーとベネディクト・カンバーバッチ)を一晩貸し切るオークション>の落札者によるパーティだったようで、終演後から楽しく(?)飲み明かしていた模様。中休み明けの先々週、喉を痛めて声が出ず、代役を立てた経緯があるだけに、明日の収録が二日酔いじゃありませんように、と祈ったのは本音です(汗)

プロデューサーからの挨拶の後、メインキャストとゲストキャストが紹介され、すぐに収録開始。「え?もう?」と思うほど、すぐに始まりました。

舞台は中央に高性能マイクが1つ置かれており、その後ろに効果音が出るスピーカー。電話やインカム用に効果が入るマイクが向かって左端に1つ。客席の笑い声を拾うために客席を向いているマイクが3つほど。向かって右にもマイクが1つ立っていましたが、これは使われていませんでした。

マイクから少し離れたところ(客席から見て舞台奥)に一列に椅子が並んでいて、キャストはそこに座ります。出番が多い人はほとんどマイクの周りに立ち続けることになります。自分の出ないシーンになったら椅子に戻って出番待ち。その間に水を飲んだり、脚本にメモを書き入れたり。

真ん中のマイクの前には、立ち位置目印と思われるテープが張ってあり、そこに多い時は3~4人が一度に並んで演じます。

最初と最後のタイトルコールはBennyの仕事。タイトルテーマが流れると、リズミカルに脚本・キャストの名前を読み上げます。

真ん中のマイクの右側(客席から見て)に、先端が緑に光るランプが置かれており、これが光るのを合図にキャストは演技をスタート。最初に口火を切る人は必ずこれを横目で見てました。たまに、BGMで始めちゃって、ランプと台詞がほぼ同時だったりもしましたが・・・

各キャラの説明はここでは省略します。BBCの『Cabin Pressure』サイトか、S1とS2がダウンロード販売されているのを実際に入手してご確認ください。

1話目は、ダグラスがある搭乗客の高級な酒を盗むのをマーティンが阻止することがお題で、もし盗まれたらカロリーンに£100を罰金として支払わなければならない設定。

助手にするには頼りないアーサーを駆使し、とにかくダグラスを酒から遠ざけるべく頑張ったのに、結局ダグラスに出し抜かれるマーティン。高級なお酒が違うものにすり替えられたのが分かった後で、マーティンが犯人探しをするのですが、ここがまんま『SHERLOCK』のシャーロックを髣髴させるものでした!!

シャーロックのあの怒涛のしゃべりをラジオドラマで再現してしまうBenny(笑) そんな粋な脚本を書いてくれたジョン・フィネモアに大感謝です。(ジョン・フィネモアはアーサー役でも出演)

ダグラス、アーサー、カトリーン、と怪しい人間を次々に挙げ、どうやって酒をすり替えたかの推理をするマーティン。その推理が、『SHERLOCK』のS1-EP1『A Study in Pink』の階段シーンを再現したかのような流れで、会場も演じているキャスト達も大受け。

ダダダーッと自分の推理を立て板に水のごとく並べ立て、いきなり言葉を切って『あぁ・・・』と一人で納得してしまうお約束のシーンもありw

「君はまるでミス・マープルのようだ!」とアーサー(だったかな?)がマーティン(Benny)に言った台詞に、会場もBennyも他のキャストも大爆笑。「僕はミス・マープルじゃない」と一旦は否定したものの、推理が崩れてダグラスが別の展開を見せた時、ダグラスに対して「ミス・マープルだ」とアーサーが言ったので「僕がミス・マープルだ!」と言い返し、また全員が大爆笑。

マイクが音を拾うのでキャストはマイクの近くでは声を殺して笑うしかないのですが、Bennyも結構ツボに入ってたみたいで、「I'm Miss.Marple」と言った後、やられたー!な感じで声を殺して爆笑してました。

それにしても、あのものすごい量の台詞を怒涛の勢いで一気に話すって、Bennyすごいです。『SHERLOCK』で鍛えられたんでしょうね~(笑) どうせ、予定通りなら来週から『SHERLOCK』シリーズ2の撮影が始まり、日々、あの台詞を言うことになるのでしょうから、いい予行演習かもwww

さすがに顔が赤くなってたように見えました。役者だから肺活量あるでしょうけれど、それでもすごいの一言です。生で見られてほんっとのほんっとにシアワセ・・・・・。

脚本は1回目のが黄色の表紙で2回目のがオレンジの表紙。A4用紙が左上だけホッチキスで留められており、キャストは紙をめくる音がマイクに入らないように慎重に慎重にめくっていきます。Bennyは端に立っている時は、マイクから大きく身体を反らせてそっとめくっていました。めくるタイミングも結構難しいと思われます。

そっと紙をめくっている時、2ページ分が一気にめくれてしまってワタワタしたBenny。しかも、自分の出番が来ていたのに、うまくページ繰りが出来ず入れなかったので、「God・・・」と呟いてました(笑)もちろん、間の空きすぎたところなどは編集でカットされるので大丈夫ですが。

そして最後の締めのタイトルコール。プロデューサーのところで思いっきり噛んだ!(爆笑)やっちまった・・・と本人苦笑。

1つめのエピソードは途中で録り直す事もなく、間違えようが笑いこけようがとにかくノンストップで最後までレコーディング。Bennyが締めを間違えて爆笑に終わったところでプロデューサーが登場して、いくつかのリテイクを指示。もちろん、締めのコールも録り直し(笑)

Bennyは何かがツボにハマったのか、2つ目のエピソードでも締めをしくじり、「はいまたもう一回!」と自分で言ってました(笑) でも、2つ目のエピは間違えてくれてよかったです。というのも、2つ目の話は、フランス訛りの英語話さなきゃいけないシーンが劇中にあり、それを考えてか、フランス訛り英語バージョンで締めのコールを読み上げてくれたのです!場内大歓声!普通の顔していきなりそんなアドリブ出すなんて~!!

2つ目の収録ではHを発音しないようにたどたどしく話すフランス語訛りバージョンが多く、違いが分かる現地人は大受け。

1つ目のノンストップ収録が終わった後、革ジャンを脱いでTシャツ+デニムシャツになったBennyは、2つ目の収録が終わった後、さらに暑くなったらしくてデニムシャツも脱いでました。

そうそう、2つ目の収録が始まる時ちょっとBennyがもたもたしていて、どうしたのかと思ったら「my broken butterfly....」と。butterflyって、ズボンのチャックのことなので、どうやら前ファスナーが壊れた様子!

いやにTシャツの裾を引っ張ってるなぁ~と思ってたらそういうことだったんですね(大爆笑) 会場内ももちろん大受け。録音が始まってしばらくの間、BennyはちょこちょこTシャツを引っ張ったり、Tシャツの上からデニムのウエストを引っ張ったり。脱げはしないでしょうけれど、そりゃファスナーが壊れたら焦りますよねー。ぴったぴたのスリムタイプじゃなかったみたいだから、落ちて欲しくないだろうしw

2つ目の収録は、間違えたらその場で役者がやり直すことも何度かありました。Bennyは出番を忘れて遠くで紙をめくってたり(笑) 2つ目の話はとにかくマーティンがおちょくられるシーンが多かったので、1つ目と違ったBennyの演技が見られて楽しかったです。

2つ分で終わりだと思っていたら、もう1話分(短め?)があり、得した気分でした。(【追記】追加分は、前回の収録を喉の調子の悪さで代役を立てた部分を、Bennyで録り直しするものでした!すばらしーーー!)TシャツだけになったBenny。やっぱり骨細さんなんだろうなーと思いました。胸板あるし、肩幅もあるし、華奢というわけじゃないんですがやっぱり細身。というか、スタイルいい! ま、彼のスタイルのよさは、窓際に佇むシャーロックの姿でとっくに証明されてますけど。

Bennyは自分の台詞の部分を黄色/黄緑の蛍光ペンみたいなもので塗っていたように見えました。2つ目の話では、ペンを持ってちょこちょこ書き込み、書き込んだページを折り込んで印をつけてました。フランス語訛りがあったから、チェックしてたんでしょうか。

最後の短めの話では、締めに3人(ダグラス・マーティン・アーサー)が歌うことになっていて、最初は観客が乗りに乗って手拍子を打ったものの、実は手拍子は不要だったらしく、リテイクに(笑) また歌うの?な顔をしてましたが、3人ともばっちり歌ってましたw リテイクのリテイクが入ったので、合計3回歌う羽目になった3人。ダグラスもアーサーもソロパートがあるのに、マーティンだけは合唱部分のみで、どうせならマーティンのテナーを聞きたかったのにぃぃぃ!と思ったのはきっと私だけじゃないはず。

ということで、そろそろ『Frankenstein』夜公演の時間が近づいてきたので、レポートその1はここで終了。また思い出したら追加レポとしてupします。

ラジオドラマの公開録音参加なんて初めての体験ですが、Bennyを初めとする役者さんたちの演技が生で見られるってものすごい経験だとしみじみ実感中。ラジオドラマでも、身振り手振りも入るし、生なだけにリアクションとかNGもそのままで、ほんっとに楽しい3時間でした。

ありがとう、BBC。ありがとう、Benny!ありがとう、キャスト&スタッフの皆様!!!!

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